契約書や申請書などに貼付して使用する「収入印紙」。特に高額の申請や取引、または法人の手続きなどで9000円分の収入印紙が必要になるケースがあります。たとえば不動産関連の契約書や、法人登記の際の登録免許税など、金額が高くなるほど必要な印紙額も大きくなります。
しかし、いざ「9000円分の収入印紙を準備しよう」と思っても、普段あまり買うことのない金額なので「どこで買えばいいの?」「9000円の印紙って1枚あるの?」「コンビニでも買えるの?」と迷う方も多いでしょう。
本記事では、9000円分の収入印紙を購入できる場所と注意点、間違いやすいポイントを詳しく解説します。郵便局・コンビニ・法務局・金券ショップなど、それぞれの特徴を比較し、最もスムーズに購入する方法をわかりやすくまとめました。
9000円分の収入印紙とは?
収入印紙は、国に手数料や税金を納めたことを証明するための証票です。契約書や領収書、登記申請など、さまざまな手続きで必要になります。収入印紙の額面は200円・1000円・5000円・1万円など複数ありますが、9000円という特定額の印紙は存在しません。そのため、複数枚を組み合わせて9000円分を用意する必要があります。
たとえば、以下のような組み合わせが一般的です。
- 5000円+4000円(4000円は1000円×4枚)
- 5000円+2000円+2000円
- 1000円×9枚(扱いやすく、在庫も安定)
組み合わせは自由ですが、印紙税額を間違えると手続きが無効になる場合もあるため、申請や契約の際には正確な金額を確認してから購入しましょう。
収入印紙を購入できる場所

1. 郵便局
全国の郵便局は最も確実な購入先です。ほぼすべての郵便局で収入印紙を販売しており、高額な額面(5000円や1万円など)も常備されています。窓口で「9000円分の収入印紙をください」と伝えれば、職員が適切な組み合わせで販売してくれます。
- メリット:全国どこでも確実に購入可能
- デメリット:営業時間(平日9時〜17時前後)に制限がある
2. コンビニエンスストア
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどの大手コンビニでも収入印紙を取り扱っています。ただし、店舗によっては在庫や額面の種類が限られているため、高額印紙(5000円や1万円)は取り扱いがない場合もあります。
- メリット:24時間営業の店舗が多く、急ぎの際に便利
- デメリット:在庫や額面に制限あり、9000円分を揃えるのに複数店舗を回る可能性も
3. 法務局・税務署
登記や申請関連の業務を行う法務局では、収入印紙の販売窓口が設けられています。登記申請などで印紙が必要な場合、同じ場所で購入できるのが便利です。税務署でも一部の手続きで印紙を販売しています。
- メリット:登記や申請と同じ場所で購入できる
- デメリット:営業時間が限られており、現金支払いのみの窓口が多い
4. 金券ショップ
都市部では金券ショップでも収入印紙を販売しています。中には定価より1〜2%程度安く販売している店舗もあり、まとめ買いする企業や事業者がよく利用しています。ただし、領収書が必要な場合や、公式手続きで使用する場合には注意が必要です。
- メリット:やや安く買える可能性あり
- デメリット:在庫状況が変動しやすく、非公式販売のため証明書が出ないこともある
5. 銀行・信金などの金融機関
一部の銀行や信用金庫でも、手続き窓口で収入印紙を販売しています。住宅ローンや登記関連手続きとあわせて購入できる場合があるため、金融機関を利用する際には窓口で確認してみましょう。
購入時の注意点
収入印紙は購入後の返品・交換ができません。そのため、金額を間違えないよう注意が必要です。また、収入印紙は消費税がかからない非課税品であるため、領収書などの扱いも通常の物品と異なります。
- 間違って「収入証紙」を購入しないように注意(収入印紙とは別物)
- 購入したら破損・汚損しないように保管
- 貼り付ける際は剥がれないようにしっかり糊付け
- 貼付後の消印(割印)は提出先で行うことが多いため、自分で押さない
9000円分の印紙を購入するおすすめ組み合わせ
郵便局で購入する場合、最もスムーズなのは5000円×1枚+4000円(1000円×4枚)です。コンビニで揃える場合は、1000円×9枚が確実です。金券ショップでは5000円や1000円単位で売っていることが多いので、必要に応じて組み合わせましょう。
購入先 | おすすめ組み合わせ | 備考 |
---|---|---|
郵便局 | 5000円+1000円×4 | 高額額面の在庫が安定 |
コンビニ | 1000円×9 | 在庫確認が必要 |
金券ショップ | 5000円+4000円 | 割引の可能性あり |
よくある質問(Q&A)
Q. 9000円分の収入印紙は1枚でありますか? A. ありません。複数の印紙を組み合わせて9000円分にします。 Q. コンビニで9000円分買えますか? A. 店舗によりますが、1000円や200円の印紙を組み合わせて購入できます。 Q. 印紙税を間違って多く貼った場合は? A. 還付制度があります。税務署で「印紙税過納付還付請求書」を提出します。
まとめ
9000円分の収入印紙を購入する場合、最も確実なのは郵便局です。コンビニでも購入可能ですが、在庫や額面の種類によっては複数店舗を回る必要があります。法務局や金券ショップも選択肢ですが、手続きの性質や証明書の有無を考慮し、最適な方法を選びましょう。
印紙は一見小さなものですが、金額を間違えると手続きが無効になったり、無駄な支出になったりします。購入前に金額・組み合わせをよく確認して、正しく準備しましょう。
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