アメリカの切手に関する基礎知識
アメリカで使われている主な切手の種類
アメリカにはさまざまな用途に対応した切手が販売されています。中でももっとも一般的なのが「Forever Stamp(フォーエバースタンプ)」です。このほか、国内郵便専用、国際郵便向け、記念切手など多彩なバリエーションがあり、コレクター向けの美しいデザインの切手も多く出回っています。旅行中や留学先から手紙を送る際には、限定デザインの切手を探すのも楽しみのひとつです。
Forever Stamp(フォーエバースタンプ)とは?
「フォーエバースタンプ」は、アメリカの郵便局(USPS)が発行している特殊な切手で、購入時の価格にかかわらず、いつ使っても最新の郵便料金として有効になるのが特徴です。たとえば、2020年に購入したフォーエバースタンプを2025年の料金でそのまま使えるため、郵便料金の値上げを気にせず使い続けることができます。手紙をよく出す人や、記念に切手を買いたい人にもおすすめです。
国際郵便用の切手と使い方
海外に手紙を送りたいときは、「Global Forever Stamp」が便利です。1枚で最大1オンス(約28g)の封書を世界中に送ることが可能で、現在の価格は1枚あたり1.65ドル(2024年12月時点)。この切手も価格変動に影響されないため、留学や海外旅行中の手紙のやりとりに最適です。
日本との違い:アメリカの切手事情
アメリカでは、切手は郵便局以外でも購入可能です。たとえば、スーパーや薬局、銀行などでも販売されています。ただし、販売されている種類は限られていることが多いため、目的に応じた切手を確実に手に入れたい場合はUSPSを利用するのが安心です。また、日本のように金額が印字された切手ではなく、フォーエバースタンプのように金額表記がない切手が主流となっている点も特徴です。
アメリカで切手を購入できる場所
USPS(アメリカ郵便局)
USPSは、アメリカ全土に展開する公営の郵便サービス機関で、もっとも信頼性の高い切手の購入場所です。窓口のほか、自動販売機の設置されている郵便局もあり、クレジットカードでの購入が可能です。また、USPS公式サイトではオンライン注文も受け付けており、国内・国際・記念切手など幅広い選択肢から購入できます。
スーパーやドラッグストア
SafewayやWalgreensなどの大型店舗では、レジでフォーエバースタンプを購入できる場合があります。ただし、販売は基本的に国内郵便用に限定されており、国際郵便に使う切手はUSPSでの購入が必要です。店舗によっては10枚以上のシート単位での販売になることもあります。
銀行・ATMでの購入
一部のアメリカのATMでは、切手を購入する機能が搭載されています。ATM画面から切手オプションを選び、枚数を指定するだけで購入でき、カードでの支払いにも対応しています。銀行の窓口でも切手を取り扱っている場合があり、地元の銀行を利用する人には便利な選択肢です。
オンラインショップ(USPS公式サイト)
忙しい人や店舗へ行けない人におすすめなのが、USPSの公式オンラインストアです。国内・国際向けのほか、記念切手や限定版も多数ラインナップされています。自宅まで郵送で届けてもらえる反面、送料が加算されるため、少量購入時は割高になる点に注意しましょう。
初心者におすすめの購入方法と注意点

初めての方には郵便局が安心
初めてアメリカで切手を買うなら、まずUSPSの窓口を訪れるのがベスト。スタッフが用途に応じた切手を案内してくれるため、国際郵便を出す場合なども安心です。言葉に不安がある場合は、あらかじめ必要な情報をメモしておくとスムーズです。
自動販売機の使い方
USPSの自販機では、英語の案内に従って画面操作を行い、必要な切手の種類と枚数を選ぶだけで購入が完了します。支払いは現金またはカードが使用可能で、24時間対応の場所もあるため、営業時間外でも利用できるのが魅力です。
オンライン購入のメリットと注意点
オンライン購入は、種類の豊富さと手軽さが魅力です。特に、旅行中に郵便局を訪れる時間が取れない方には重宝します。ただし、送料がかかることや到着まで日数が必要な点を考慮し、緊急時には向かないことも覚えておきましょう。
切手の送料と重さの関係
アメリカの郵便料金は、封筒の重さやサイズで決まります。国内郵便では1オンス以内ならフォーエバースタンプ1枚、国際郵便ではGlobal Forever Stamp1枚が目安。重さが増えると追加の切手が必要になります。USPSの「料金計算ツール」を使えば、正確な送料を簡単に確認できます。
アメリカの切手に関する便利なTIPSとトラブル対策
国際郵便を送る手順
アメリカから海外(たとえば日本)に郵便物を送るには、封筒の右上にGlobal Forever Stampを貼り、宛名は英語で「部屋番号→番地→市区町村→州名→郵便番号→国名」の順に記入します。ポスト投函、または郵便局の窓口で手続きすれば完了です。日本までの配送日数は通常10〜14日程度です。
切手不足時の対処法
必要な枚数の切手が手元にない場合は、最寄りの郵便局やドラッグストアなどで即購入が可能です。24時間営業の店舗を探すのも良いでしょう。また、オンライン購入も選択肢の一つですが、急ぎの場合にはリアル店舗の利用が推奨されます。
余った切手の活用方法
アメリカ滞在中に余った切手は、帰国前に使い切るのがおすすめです。記念品として持ち帰ったり、切手コレクションに加えるのも一案。知人に譲ったり、フリマアプリで出品することも可能です。Forever Stampは有効期限がないため、また渡米する際に使えます。
郵便トラブル時の連絡先
郵便事故や紛失が発生した際は、USPSのカスタマーサービス(1-800-275-8777)に連絡しましょう。公式サイトからの問い合わせフォームも利用可能です。身分証明書や購入履歴があれば対応もスムーズになります。UPSやFedExを利用した場合は、それぞれのサポート窓口に問い合わせてください。
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